2017-05

大甚にて賀茂鶴を飲む

    9月11日金曜日の話

 名古屋の居酒屋といえば何と言ってもここ大甚。

 地下鉄東山線伏見駅の7番出口の目の前にあると聞いていたが本当に目の前だ。(゚∀゚;)

 大甚

 早速入ってみましょう。 平日の早い時間帯ですが大勢のお客さんで賑わっておりますぞ。

 数人掛けのテーブル席がいくつもあり全て相席です。 ところどころ割り箸が置いてあるのは予約席だそうだ。

 入店して左側に大皿に載った惣菜が並べてあるテーブルがある。

 まず大皿

更にその奥側に小皿に取り分けられた惣菜が並べてあるガラスケース。 厨房近くには刺身類が並べてある棚がある。
 
 小皿に取り分けて

 壁際には有名な賀茂鶴の樽酒と日本一との誉れもある伝統の燗浸け場がある。  右側に客席が並ぶ。

 賀茂鶴の樽酒

 私は惣菜が並んでいる場所に一番近い席。 すぐ後ろをお客さんや店員が行ったり来たりするが別に気にはならない。
むしろ惣菜が近いので便利だ。

 小皿で並ぶ

 それにしても変に飾りたてたりしていない質実剛健たる店内。

 いい感じに年輪を重ねて得も言われぬ風情を醸し出しておりますな。(゚∀゚;)

 まずは生ビール(610円) そして惣菜は台の上にたくさん並べてある中から選びます。

 よこわ刺身、バイ貝、鳥モツ煮。

 まずは三種

 一品は量が少ないので皆さん最初からたくさん取って席に戻る人が多い。

 料理は奇をてらったものではなくオーソドックスな味付け。 どれも普通に美味しいです。

 さて、何と言っても大甚と言えば本場広島よりも美味しいと言われる賀茂鶴の樽酒の熱燗です。

 羽釜の中で湯煎された大徳利で樽酒がじっくり温められております。

 杯

 有名な大甚の大徳利。 一合半くらい入っているのでしょう。

 うむ、ウマいですね。 賀茂鶴の熱燗は元々美味しいですが大甚で飲むと一層美味しく感じます。

 徳利

 とにかく、こんなにいつまでも冷めない熱燗は初めてだ。

「いやぁ広島で飲む賀茂鶴より美味しいですよ~」と話しかけると
シャネルのメガネをかけた愛想のいい大将が
「賀茂鶴の一番いい酒をあるルートから仕入れているんですよ。」と満面の笑みで答えてくれた。

 看板娘

 「看板娘」ならぬ「燗番娘」は女将の仕事のようだ。

 酒がたっぷりあるのでポテトサラダ、煮鰻も追加。

 新たに二品

 合計3230円。

 いやぁ噂通りのいい酒場でした。 老舗の有名店にもかかわらず大将以下腰の低い柔和な接客。

 名店の名に恥じぬ店でした。

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大納言にて花の舞を飲む

   5月2日金曜日の話

 豊橋に来たらもう一度再訪したかったのがコチラ。
名店千代娘がなくなったのは残念ですが、この大納言も味のある居酒屋なんですよね。

 大納言

 カウンターに座ってトリビーです(最近この言葉にハマってます。遅ればせながら(笑)
まずは生中(570円)。
 
 生ビール

 お通しは胡麻豆腐。 今までの人生で一番ウマい胡麻豆腐です。

 胡麻豆腐

 単に食べた回数が少ないだけですが(汗;) 濃厚で甘味のある豆腐にしっかりした鰹出汁。
こりゃウマイに決まっておりますな。

 黒板に書かれてあったおススメで目に入ったのが「マゴチのあらい」。
時価と書いてあったが即座に注文。 残念ながら売り切れとのことでした(涙)

 というわけで
大アサリフライ(800円)

 大アサリフライ

 松前セロリ(350円)を注文。

 松前セロリ

 大アサリは静岡から三重にかけてはよく見る食材のイメージ。 以外にも洋風な装いにて。
ハマグリの上品さと違う大アサリの野武士的な味の濃さが魅力。 ビールにはもちろん合う。

 松前セロリは松前漬けとセロリを和えただけのシンプルなものですがいい酒のアテになります。

 トマトマ(450円)はトマトの果汁と白ワインのミックス。

 トマトマ

 これ自体は美味しい飲み物ですが、やや甘すぎでちょっと今日の料理には合わないかな。

 熱燗1合(600円)静岡の花の舞。

 花の舞

 これが松前セロリとよく合います。

 〆て3260円。

 相変わらず大将がいい味を出している。
巨体をすぼめながら、あくまで丁寧に料理をされる様がいつもながら愛嬌があっていい。

 実に魅力的なオッサンです(笑)


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(有)旭屋酒店にて赤半を飲む

   5月2日金曜日の話

 豊橋のホテルにチェックインして速攻で向かったのが立ち飲み旭屋酒店。
ディープな香りがプンプン漂っておりますな。

 あさひ外観

 駅からも近いですね。
酒屋さんが店先で経営している立ち飲みだ。 現在8時10分。 8時半には閉店と聞く。

 早速暖簾を潜って中へ。 う~ん、シブい、・・・・ シブすぎる(汗)
まずは飲み物ですが、ここの名物は何と言っても焼酎割。
そのネーミングが面白い。

赤一、赤半
白一、白半
乳一、乳半
お茶一、お茶半など。

 メニュー1

赤はトマトジュース割
白はレモンサワー割
乳は牛乳割
お茶はウーロン割

 一は焼酎が200ccも入るバケモノのような飲み物で一軒で死にたいのなら必殺のアイテムらしい(汗) 
が、この日は一の札は全て納められていた。 閉店間際にトラが出ると面倒だと思われたか(汗)

 というわけで赤半を注文。 半は焼酎が100ccということだ。 一杯400円。

 赤半1  赤半2

 これでも通常のトマト割くらいの濃度はある。 こりゃウマいね。

 アテはホタルイカを注文。

「酢味噌、ショウガ、ワサビの食べ方が選べますけど、どれにします?」
と聞かれたので熟考の末酢味噌にした。

 ホタルイカ

 これが大正解。 ホタルイカを酢味噌で食べるのは珍しくも何ともないが、赤味噌の酢味噌というのは人生初体験である。 これが超絶ウマい。 ウマすぎる!

 くぅ~ こりゃ酒でも良かったな(笑)
もつ煮込みも注文。 こちらも赤味噌だ。 これは甘みのある愛知県らしい味付け。

 モツ煮込み

 酒屋で飲めるのだがカクウチというより完全な立ち飲みだ。 看板にも立ち飲みと書いてある。
店舗は簡易な造りなのだが経年の渋みが加わり実に味わい深い空間となっている。

 メニュー2

 8時半閉店。 奥さんが入口のシャッターを下ろす。
飲んでいる客は目の前の飲み物が有る間はゆっくり飲んでいても問題ない。

 〆てちょうど1000円。

 入口のシャッターが下りているので隣の事務室兼物置をすり抜けて通用口から表へ出る。
パイプ椅子に座って弁当を喰っている従業員が口をモゴモゴさせながら「ありがとうございますぅ~~」と頭を下げた。

 う~ん、シブすぎる(汗;;)


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千代娘にて千代娘を飲む

  7月13日土曜日の話

 風情ある佇まいの居酒屋が多い豊橋の中でも、その存在感は別格ですね。

 盛り場の喧騒からはやや距離をおいた辺りにあるのですが、こういった平屋建ての酒場がポツポツと点在しており独特の景観を醸し出している街並みです。

 日が陰ってきた7時頃、千代娘に到着しました。

 う~ん、こりゃ噂に違わぬ艶っぽさですなあ。 

 千代娘

 この格調高い枯れっぷりは見事です。 この店構えを眺めながら一杯飲めそうです。

 暖簾を潜って店内に足を踏み入れます。
先客は1組2名。 カウンターの左端で飲んでおられます。

 店内は5,6人掛けのカウンターと小さな小上りが一つ。
席は少ないですが、全体的にゆったりした落ち着きある空間です。

 私は空いているカウンターの右側に座りました。
目の前には既に調理済みの料理が大皿に盛られてあります。

 一番いい席ですね。

既に他店で生ビールは2杯飲んできましたが、大瓶のキリンビールを注文します。
お通しは玉子豆腐です。

大将が料理を作り、お嬢さんが酒や料理の配膳をする牧歌的な光景。

目の前の大皿からイワシ煮を一匹もらい、手書きのメニューから〆鯖を注文します。

 いわし煮

 立派なイワシですなあ。 味付けも煮付たるものこうあるべし、と言いたくなるような醤油加減で、臭味が一切ないのは当然ですが、イワシの風味を損なわない味付けながら、それでいて酒が進む濃さも兼ね備えた絶妙なる塩梅。

 〆鯖の漬かり具合も浅からず、深からず、まさに丁度いいとしか言いようがない。

 〆鯖
 
 こうなると熱燗が欲しくなりますなあ。 外は炎天下でしたが、店内はしっかりクーラーが効いております。
まず店名でもある千代娘の本醸造。 

 千代娘熱燗

 芯の強さと軽快さが同居した本醸造らしい味。 こういう酒が料理に合う。

 2本目は蓬莱泉の本醸造。 これはより辛口な酒。

 料理が無くなったので、目の前の大皿から小アジの南蛮漬けをいただく。
焼ネギの風味が甘酢に溶け込んで、じっくり漬かって骨まで軟らかい小アジが実に美味しい。

 小アジ南蛮漬け

 熱燗にこれほど合う肴があるのか、というくらいのドンピシャ加減で、少しづつでもいいから、一週間くらい毎日食べたいと思ったくらいだ。

 店主は話をすれば、実に人柄の良い人で、笑顔の素敵な魅力的な方だ。
娘さんも朴訥していて、これまた味のあるキャラクターです。

〆て4560円。

料理といい、雰囲気といい、店主の人柄といい、名店の名に恥じぬ店でした。









「げんや」にて喜久酔のヒレ酒を飲む

   7月12日金曜日の話

 愛知県豊橋市。 江戸時代まで吉田と呼ばれていた城下町ですが、観光地と呼ぶにはやや知名度が足りない。
だが、観光地化していない城下町というのが又風情があるんですな。

 豊橋には素敵な居酒屋が多く、個人的に好きな店もあるのですが、今回は素直に地元で人気の「げんや」にしました。
 ホテルにチェックインして早速街へ繰り出します。
週末ということで、結構な人出ですね。 それにしても飲み歩いている人の年齢層が若い。 活気がある街ですね。

 さて、「げんや」。 なるほど居酒屋にしては中々風格ある店構えです。

 げんや

 中に入ると盛況ですな。 一人の旨を告げると、カウンターの右端に案内されます。
板前の仕事ぶりは勿論、厨房全体が見渡せる特等席です。

 まず生ビールで喉を潤します。 毎日暑いから美味しいですね。
お通しは車エビと白トウモロコシの冷製スープ。 美味しいですね。

 カウンターに置いてある手書きのメニューから、
ポテトサラダ(850円)と鰹わらタタキ(1600円)を注文します。

 結構いい値段ですな。 これで不味かったら暴れますぞ、と思っておりましたが、
出てきた料理に納得であります。 ポテトサラダは中々ゴージャスで、味もいい。
半熟の玉子もかなり美味しいです。

 ポテトサラダ

 気仙沼産のカツオを若くて爽やかな板前がスピーディーに捌いている。
出来たてのカツオのたたきは実に香ばしい。 肉厚で見事な出来栄えだ。 自家製の生七味が素晴らしい風味で、こいつで食べるカツオのウマさときたら・・・ 

 鰹のタタキ

 このオリジナル生七味はお土産に販売されているということだったが、買うのを忘れてしまった。
魚が美味しい店はヒレ酒も美味しい。 ということでヒレ酒を注文する。

 ヒレ酒

 辛口の酒を使っています。 銘柄を質問したら、目の前の板前が仕事を中断して、わざわざ一升瓶を抱えて席まで持ってきてくれた。
「うちは、この酒を使っています」と見せていただいたのが、「喜久酔」 静岡の酒だそうな。

 このヒレ酒を飲みながら摘まむ三河湾の赤エイの肝刺(950円)。 これは絶品である。
肝系の料理は人生において相当食べてきたが、これは間違いなく過去最高の肝刺である。

 赤エイの肝刺し

 広島でもエイを食べる文化はあり、煮付などは子供の頃、さんざん食べてきたが、生肝は初めてだ。 この甘み、濃厚さ、鮮度、牛や豚の肝など足元にも及ばない旨さだ。
 レバ刺しが食べたくてウズウズしている人は、ここでエイ肝を食べればいい。 過去に食べたレバ刺など全て忘却の彼方だ。

 最後にこれまた名物の昆布サバを注文。 どうしようか悩んでいると「ハーフにもできますよ。」とのこと、ならばと、お言葉に甘えた。 これも凝った一品。 
 関西のバッテラ寿司のように、昆布で〆たサバを包んであるのですが、ネギ、ワカメも一緒に包まれてあるのが個性的。 

 昆布サバ

 赤エイの肝刺もそうだったが、ふんだんに使われているのが花穂紫蘇(紫蘇の華が3割程度開いた時期に収穫したもの。 この花を刺身などに散らして食べる。)豊橋の名産らしい。
この花穂と一緒に食べるとワサビに近い紫蘇の香りが口中に広がり、独特の風味となる。

 最後にお茶とデザート、さらには試作中のデザートまでサービスしていただいた。
とにかく板前、女性スタッフの接客が素晴らしく、何も言うことは無い。

 会計を済ませて外に出ると、先ほどの若い板前が表まで出てきて見送ってくれた。
会計は6950円だったが、何の不満もない。 いや満足した。

 豊橋が増々好きになったのは言うまでもない。


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プロフィール

ほうすけ

Author:ほうすけ
広島県呉市在住 
酒をこよなく愛している男です。
日本酒の魅力を発信できたらと思っています。

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