2017-05

日本酒小瓶三兄弟

  9月16日日曜日の話

 どうですか。
 いい画でしょう。

 日本酒3兄弟

 呉市内の大型スーパーの日本酒コーナーで見つけました。
もっとも三兄弟といっても、メーカーは別々です。

 並べた時に、長男、次男、三男 といった感じで高さのバランスが丁度良く、
こんな風に写真を撮ってみたかったというのもあります。

しかし一番の理由は、一番右の瓶のあまりの小ささに驚き、つい買ってしまったというのが本当です。

 左側が 白鴻 特別純米300ml
 中央が 酔心 純米吟醸180ml
 右側が 月桂冠 純米満つる月135ml

 私の中では飲みやすい小さい瓶というのは300ml瓶のことだったのですが、
それより小さい一合瓶(180ml)に驚いたのも束の間、
更に小さい135ml瓶(0.75合)があるなんて初めて知りました。

 しかもアルコール度数13%~14%。
「あまりお酒が強くない」人向けの商品であることは明らかです。

 昨今の若者のアルコール離れ。 高度成長期を支えた日本酒愛飲層の高齢化。
様々なマーケットリサーチの結果、生み出された新たな商品群ともいうべき、これらの小瓶を見て感じたのは、
さすが!大手(月桂冠)は消費者のことを、よく研究している、という素直に感心した気持ちと、

 その一方で、こうまでしないと日本酒は売れないのか、という思わず背筋がゾクッと寒くなるような気持ちが相半ばした不思議な感覚でした。


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日本酒の文化

  日本酒の文化

  私が大学生だった1985年前後のこと。仲間うちでは日本酒のことを「ポンシュ」「ぽん酒」などと呼んでいた。

みんながそう呼んでいたから私も自然とそれに倣ったわけであるが、今思い出しても日本酒に対する敬意というものはあまり感じられない。

 どちらかと言えば ビールより一階級下の酒という扱いをしていたような気がする。
もちろん当時もいい酒はあったはずだが、我々が口にすることはなかった。

 世は大学生、社会人ともに一気飲み全盛の頃で、居酒屋に行けば、たいてい右や左から「イッキ、イッキ」という掛け声が聞こえてきたものだった。

 よくテレビなどで当時の映像を見ると、ビールの一気飲みのシーンが映し出されるが、私の体験ではビールの一気飲みは仲間うちではポピュラーなものではなかった。
もしくはあまり酒を飲まない、あるいは強くないグループのするものだった。

 私は体育会系だったこともあってか、先輩も同輩もバケモノのように酒の強い連中ばかりで少々の酒で酔うような輩はおらず、ビールで一気しようものなら「もったいないから止めろ。」と怒られたものだ。

 生ビールがジョッキ一杯500円だったか600円だったか、当時も今も値段はあまり変わらないが、飲めば飲むほど料金が加算される。
当たり前の話だが、金のない大学生にはこれが痛い。

 その点 当時は宴会などでは「日本酒飲み放題」の店が多く、文字通りいくら飲んでも料金が同じなので、ひたすらこれを飲まされた。

 一気飲みも当然日本酒ばかりで、実弾(お銚子をこう呼んでいた)が20本単位でお盆に乗せられて次から次へと座敷に運ばれてきたものだ。

 上級生も下級生と仲良く酒を酌み交わそうと思ってやっているわけではなく、酒とは正に下級生をかわいがる(もしくは料理する)ためのアイテムみたいなものだった。

 当時のことであるから、宴会用の飲み放題の酒なんて大手酒造メーカーが業務用に居酒屋に卸していた醸造アルコールたっぷりの安酒だからうまいはずもない。

 苦痛以外の何者でもなく、ある意味昼の練習以上に大変だった。
この当時酒の強い男は文字通り勇者であり、間違いなく周りから一目置かれた。

 しかし悪しき風習ではあったが、今にして思えば、ある意味日本酒の消費の一翼を担っていたイベントの一つであったことも事実だろう。
 私自身何度も酔い潰されたが、これらを経験して酒が強くなっていった側面も否定できない。

 いやいや飲んでいる人間が日本酒の消費を支えていたなんて、他の国の酒ではあまり考えられない文化ではないだろうか。

 今は純米酒を中心に おいしい酒が かつてないくらい簡単に手に入るようになったし、それなりに売れているという。
 減っているのは普通酒。というより上記のような普通以下の酒。

若者が日本酒を飲まなくなったのには色々な理由があるのだろうが、上記のような風習が少なくなったことも大きいのではないだろうか。

 苦痛以外の何物でもなかったが、子供が大人になる過程で乗り越えなければならない壁みたいな意味あいもあって、今思えば懐かしい気もする。

 一方大人になりたての頃、先輩たちが、うまい料理とうまい日本酒を味あわせてくれていたなら「日本酒ってこんなにおいしいものなんだ。」と三つ子の魂百までではないが、日本酒の虜になっていった若者も大勢いたのではないだろうか。

 二十歳で短大を卒業したばかりのOLが職場の上司に連れられて、女の子だけでは入れないような含蓄ある居酒屋に若い頃から行く機会に恵まれて、名酒に接する機会が多かった子達ほど、その後も素直に日本酒を愛している子が多い気がする。
 笑顔で「おいしい。」と日本酒を飲んでいるのは大抵女の子だった。

私など就職した後、毎日のように飲み歩き、浴びるようにビールを飲み続けてきたが、日本酒を好んで飲むようになったのは四十も半ばを過ぎてからである。
 実に社会人になってから20年以上の歳月がかかった。

しかし私などは遅ればせながら日本酒の旨さに気が付いたから良かったものの、一生気が付かないまま人生を終える人もいるのではないだろうか。

 日本酒はやはり安くて旨い純米酒をどれだけ自然な形で若者に飲んでもらうかだと思う。 若いうちにどれだけそういう機会に巡り合えるかだと思う。
 純米の熱燗が どれだけ鍋や刺身を美味しくするのか、飲まなければ誰も気が付かない。
 
 酒造メーカーがおいしい酒を造り続けてくれることが大前提であるが、我々消費者も若い世代にもっと日本酒のおいしさを伝えていかなくてはならない。

日本酒は心も体も温かくしてくれる稀有な酒なのだから。

神招

酒都西条を散策する

  3月27日火曜日の話

 仕事で東広島に来たついでに、酒蔵通りに行ってみた。

JR西条駅そばの一帯に西条の老舗酒造メーカーの蔵や事務所が文字通り軒を連ねている。
 昔ながらの白壁や赤レンガの煙突が往時を偲ばせる。

ハクボタン煙突

賀茂鶴煙突

亀齢煙突

西条鶴煙突

西条鶴扉

灘のように巨大な蔵ではないが、中小の蔵が狭い範囲でこれだけコンパクトにまとまってあるのは、ある意味壮観で独特の臨場感がある。

 造り酒屋というのは見た目の雰囲気も大事だなあと、しみじみ感じ入った次第。

 酒都の名に恥じぬ景観でした。

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ほうすけ

Author:ほうすけ
広島県呉市在住 
酒をこよなく愛している男です。
日本酒の魅力を発信できたらと思っています。

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