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2012-09

五鉄にて剣菱を飲む

  9月21日金曜日の話

 闇夜にゆらめく「しゃも鍋 五鉄」の提灯。
人切り以蔵がユラリと出て来そうだ。

 五鉄提灯

 6,7年前に一度来たことがある。
「鍋」料理を一人用の小鍋仕立てで提供してくれるので「一人もん」には有難い店だ。

 我が家は夏でも鍋を食する鍋喰い民族なので、外食で、まして一人の時にわざわざ鍋を食べようとは思わないので、しばらく足が遠のいておりました。

 このところ2,3人で飲むことが多かったのですが、久々の一人飲み。
いつも同じ店ばかりでは飽きてくるので、たまには違う店にというわけです。

 落ち着いた雰囲気の店内に入り、カウンターに座ります。 生ビールを注文。
するとお通しで「酒盗奴」が出てきた。 なかなかおいしい、が、熱燗まで残しておけばよかった。

 酒盗奴

 さて、せっかくなので名物の一人鍋を頼みましょう。
色々種類がありましたが、1800円と一番高かった「しゃも鍋」を注文しました。

 看板メニューだというのもありますが、ご主人が江戸文化が好きなようで、店内の雰囲気もカウンターの一角に整理されてある書籍も江戸に関するものが多い。

 店内も薄暗く、目の前にも行燈風のライトがある。
思わず坂本竜馬を思い出してしまった。 竜馬が「しゃも鍋」好きだったからね。

 そのしゃも鍋、一人用の小型の鍋で出て来ました。
グツグツ煮えておいしそうだ。 中には鶏肉と砂ずりがかなりたっぷりと入っている。

 しゃも鍋

 カツオ出汁が利いた甘めのスープがおいしい。 すき焼きのように溶いた玉子にくぐらせて食べる。 なかなかおいしい。 きしめん風のコンニャクが珍しい。

 それにしても、この状態で鍋をつついている時に、いきなり抜き打ちをくらわされたら、どんな剣の達人でも避けきれんよなあ と竜馬の苦境に思いをはせる。

 しゃもの一人鍋を平らげて、サンマの塩焼を注文しました。
家でもサンマは食べますが、家庭用のグリルではイマイチ焼きが甘いんだよね。
サンマは炭火が一番ですが、業務用のグリルも最近は上手に焼けますよね。

 サンマ

 いや、見事にこんがり焼けております。 家では こうはいきません。
剣菱の熱燗でいただきます。 熱燗を啜りながら摘まむサンマの塩焼はたまりません。

 剣菱

 非常に仕事が丁寧で好感が持てる店でした。
もうちょっと安ければ言うことないですね。


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松屋にて多門を飲む

  9月20日木曜日の話

 久々の大阪泊。 梅田OSホテルが本日の宿。

 ホテルの周辺をフラフラ歩いていたら、お初天神筋という繁華街じゃありませんか。
行ったり来たり歩いていると、客引きは凄いが、僕好みの飲み屋が結構ある。
この界隈に宿泊するのも何かの縁、と適当に飛び込むことにしました。

 さて、飛び込んだのは「松屋」という、いかにも地元のオッチャンに愛されていそうな居酒屋。

松屋看板

ガラスにベタベタ貼ってあるメニューを見ると、なかなかリーズナブルな定番の酒肴群。

 ガラス越しに見えるカウンター。 飲んでるお客さん達も等間隔で、適度に制空権を保ちながら、いい感じで飲まれている常連っぽい人達ばかりのようだ。
このパターンならハズレもないだろう、と暖簾を潜った。

 松屋ガラス

 入口手前のカウンター中央が空いていたので、そこに座る。
一つ空いた左手にはひたすらスマホをいじっている兄ちゃん。 
一つ空いた右手には文庫本を読みながら手酌でチビチビやっているオッチャン。

 その向こうは店員と楽しそうに阪神の現況を嘆いているお爺ちゃん。
その更に向こうには二人連れのサラリーマン。 何の話をしているのか解らないが楽しそうだ。
カウンターの内側には3,4人の店員。 二階もあるようだが、一階は僕以外はほぼ常連さんとみました。

 まず、生ビールを注文。 メニューを見て、350円の土手焼と400円のきずしを頼む。
土手焼は甘めの味噌でじっくり煮込まれたスジ。 

 きずしは中までしっかり白くなった(笑)場末風。 最初からポン酢を掛けてくれてある。

きずし

 二杯目は290円のハイボール。 安いなあと思っているとグラスだった。
350円のニラ玉を端っこに座っているおじさんが注文したので、「俺も、同じやつちょうだい。」と便乗。 こりゃシンプルなツマミです。

 プレーンなオムレツ風の玉子の中にニラがとじてある。 花カツオがふってあるので醤油を垂らして食べる。
ウ~ム、ハイボールにはこういうベタなツマミが合うなあ。

 さて、最後に店名にもなっている多門(正一合)の熱燗を注文。
  瓶徳利ですよ。 いいですなあ。 

 多門

 ついでに350円のウインナーと300円のホウレン草のお浸しを注文。
熱い熱燗とヒンヤリしたホウレン草の組み合わせが好きなんです。

 ウインナーはまあ勢いですな。
このウインナー 9本入りでなかなかよろしい。 表面がこんがり焼かれて実にウマい。

 ウインナー

多門もホウレン草と合うね。 先ほど食べたきずしみたいにしっかり味が滲みたもんがこの酒には合うね。

 ホウレン草

 いや結構腹一杯になりました。 会計〆て2780円。

 大阪のど真ん中で、この値段。 さすが天下の台所。 おみそれしました。






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自宅にて満つる月純米を飲む

  9月17日月曜日の話

 先日、東広島の牧場で買ったワサビ醤油のモッツァレラチーズ。
135mlの月桂冠満つる月の肴です。

 ワサビ風味のモッツァレラチーズ

 ワサビといっても、それほど強くはなく、チーズの燻製を食べている感覚。

 チーズ2

 チーズは意外と冷酒に合いますからね。
それにしても135mlというのは本当に小さいなぁ。

しかも13度くらいだから、あっという間になくなってしまう。

 満つる月
 
 もっとも、これはこれで悪くはない。 
純米ということもあるが、本当に水の如く清らかな感じだ。

 こちらは鶏とキノコの鍋。
鍋大好き家族の我が家は、これから徐々に鍋が増えてくるでしょう。

 鶏とキノコの鍋

 135ml瓶は既に空いてしまったので、こちらはビール片手にいただきました。



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日本酒小瓶三兄弟

  9月16日日曜日の話

 どうですか。
 いい画でしょう。

 日本酒3兄弟

 呉市内の大型スーパーの日本酒コーナーで見つけました。
もっとも三兄弟といっても、メーカーは別々です。

 並べた時に、長男、次男、三男 といった感じで高さのバランスが丁度良く、
こんな風に写真を撮ってみたかったというのもあります。

しかし一番の理由は、一番右の瓶のあまりの小ささに驚き、つい買ってしまったというのが本当です。

 左側が 白鴻 特別純米300ml
 中央が 酔心 純米吟醸180ml
 右側が 月桂冠 純米満つる月135ml

 私の中では飲みやすい小さい瓶というのは300ml瓶のことだったのですが、
それより小さい一合瓶(180ml)に驚いたのも束の間、
更に小さい135ml瓶(0.75合)があるなんて初めて知りました。

 しかもアルコール度数13%~14%。
「あまりお酒が強くない」人向けの商品であることは明らかです。

 昨今の若者のアルコール離れ。 高度成長期を支えた日本酒愛飲層の高齢化。
様々なマーケットリサーチの結果、生み出された新たな商品群ともいうべき、これらの小瓶を見て感じたのは、
さすが!大手(月桂冠)は消費者のことを、よく研究している、という素直に感心した気持ちと、

 その一方で、こうまでしないと日本酒は売れないのか、という思わず背筋がゾクッと寒くなるような気持ちが相半ばした不思議な感覚でした。


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バーミキュラ

   9月13日木曜日の話

  バーミキュラ

 これって何のことだか解る人はさすがです。

 実は、今巷で大人気の鋳造鍋のことです。

 有名なフランスのル・クレーゼをイメージすると解り易いと思います。
一つ一つ注文生産だそうで、今頼むと10か月待ちくらいらしい。

 妻が今ほど人気になる前に注文していたらしく、それが本日届いたというわけです。

 バーミキュラ1

 鍋の蓋には名前を彫ってもらえるそうで、しっかりと妻の名が(笑)
世界にただ一つという謳い文句は偽りがないようだ。

 メーカーによると
「世界一、素材本来の味を引き出すことが出来る鍋」
をコンセプトに日本の職人が作り上げた革新的な鋳物ホーロー鍋。 らしい。

 非常に気密性が高く、肉や野菜が持つ水分だけで調理ができる無水調理が最大のウリだ。

 鍋に付いていた簡単なレシピ集から、さっそく鶏のローストを作ってくれた。

 バーミキュラ2

 実にジューシーで柔らかい。 そしておいしい。
鍋を弱火にかけているだけでできてしまうのだから正に魔法の鍋だ。

 こんなにも素晴らしい料理が目の前にあるのに、
今日は週一回の休肝日だったのだ。  ガ~ン!!

 白いご飯で、おいしくいただきました(^・^)

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自宅にて菊水ふなぐち一番搾り本醸造生原酒を飲む

 9月9日日曜日の話

 北海道の父の知人から実家に取れたてのサンマが20匹ばかり送られてきました。
年老いた両親だけで20匹は食べれないので毎年おすそ分けにあずかります。

 届いたばかりのサンマ

 スーパーなどで売られているものとは味も食感も段違いで、そのウマさときたら・・・
というわけで、今年もそろそろかなぁと密かに期待しておりました。

 当然、今夜の食卓はサンマの塩焼き。
塩をふってグリルで強火で焼き上げます。

 塩をふったサンマ

 スダチを添えて一丁上がり。

 身はホクホクとジュシーで、ほっぺたが落ちるとは正にこのことです。
新鮮なサンマは本当にウマいなぁ~。

 焼あがったサンマ

 今宵の酒は
「菊水ふなぐち一番しぼり本醸造生原酒200ml缶」
今までで一番名称が長いのかもしれない(笑)

 菊水

 ふなぐち酒とは昔ながらの手間がかかる手法、当然生原酒。 個人的に初体験。
ここまでこだわっているのに、なぜか本醸造というのがもったいないが、
200ml缶ではあるし、品質の維持が大変なのかもしれない。

 味の方は、やや甘口で濃厚なもの。
生原酒ならではの清涼感よりも、アルコール19%ということもあるのか、
かなりパンチのある味わいとなっている。

 サンマと一緒に送られてきた「ホヤ」

 ほや

 これまた新鮮で濃密な味わい。
パンチのある菊水によく合います。


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ゆすらで富久長純米吟醸を飲む

 9月5日水曜日の話

千寿の看板娘に紹介された日本酒バーは目と鼻の先のビルの2階にあった。
 本日6軒目かぁ。

 一見すると日本酒の店には見えない外観。
紹介が無ければ、まず気が付くことはないだろう。

 ゆすら

 店内はカウンターと小さなテーブルが2つくらい・・・だったか。

 カウンターに座ると、成る程、妙齢の美人が2人。 笑顔で接客されている。
私の目の前にいた女性は黒いパンツに白いブラウス。 後ろできっちり束ねられた黒髪。
日本酒バーの店員というより、カフェや美容室のスタッフみたいだ。

 もちろん熱燗を注文。 富久長の純米吟醸。 以前別の店で熱燗にしておいしかった。
お通しはキムチ納豆だったか? 記憶があいまいだがおいしかった。

 キムチ納豆

 女性スタッフ(経営者かも)との会話はたのしかったが、こちらも酔いが廻り始めていたのか、下らない話をしていたみたい(冷汗)
何故かオートバイの話をしていたのは覚えている。 あと女性の年齢が39歳だということも(笑)

 富久長の熱燗はおいしかったが、初めて飲んだ時ほどの感動はなかった。
毎日飲んでいるので、さすがに口が肥えてきたのか(?)
もしくは飲み過ぎて感覚がいつもと違ってきていたのか(笑)

 富久長熱燗

 その後、冷酒で別の酒もいただいたのだが、残念ながら銘柄を失念してしまった。

ツマミで注文したのは山形のだだちゃ豆。

 だだちゃ豆

 これはおいしかった。

 6軒目ということもあり2合で失礼した。 本通りのバス亭まで10分ほど歩く。

 ふぅ~、今日はそこそこ飲んだなあ。




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千寿にて賀茂鶴本醸造を飲む

  9月5日水曜日の話

 久しぶりの広島市内での飲みにエンジン全開で既に4軒終了。
せっかくの広島、もう一軒くらい行きたい。

 すると、おあつらえ向きに味のある提灯が見えるじゃありませんか。

 千寿提灯

 入口の横には親切にも大きな看板メニューが。

 からすみ300円とか、なかなか魅力的な価格帯のツマミがチラホラ。

 千寿メニュー

 ここにするか、とフラッと暖簾を潜った。
5軒目だし、サラッと飲んでおいとましよう。

年期の入った店内は仕事帰りのサラリーマンがチラホラ。

 テキパキした看板娘に熱燗2合注文。 酒は賀茂鶴らしい。
もちろんカラスミを注文。

 メニューを見ていると、つい色々と注文したくなるんですよねぇ。
ついでに 牛スジポンとサザエの刺身を注文。

 ほどなく料理と熱燗が到着。 手酌でチビチビやります。

 千寿熱燗

カラスミは山芋のスライスが添えられていて、これがいいアクセントになっています。
カラスミの塩気が丁度いい。 熱燗が進みますなあ。

 カラスミ

 さざえの刺身、これはもう熱燗の友のようなもんです。
あったかい熱燗とひんやりした歯ごたえのあるさざえは最高の組み合わせの一つです。

 サザエ

 牛スジポン、こりゃあもう何にでも合いますよね。

 牛スジポン

 最後の店を熱燗で締めくくれて良かったなあ と一人満足していると、
先ほどの看板娘が近づいて来て

「お客さん、日本酒好きなんですか。」 と問いかけてくる。
「ええ、好きですよ。」   と答えると、

「すぐ近くに、色んな日本酒が揃えてある いいお店があるんですよ。 そこは女性2人が経営しとるんじゃけど、行かれてみちゃったらどうです。 私の紹介でと言ってもらってええですよ。」
と のたまわれる。

 ほんじゃまあ、もう一軒行くか、と本日6軒目のお店に行くことになったのでした。

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いが餅

Author:いが餅
広島県呉市在住 
酒をこよなく愛している男です。
日本酒の魅力を発信できたらと思っています。

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