梅邑バー
8月20日水曜日の話
沼津の繁華街の一つ仲見世通りを通り過ごして暫し南下。 徐々に人通りが少なくなる。
地方都市の盛り場独特の活気の無さがむしろ艶っぽい。 このマイナスなワクワクする感じは人口30万以上の都市では中々味わえない。
しばらく歩くと赤い文字で「沼津銀座」と書かれた切ないアーケードが視界に入る。

昔は賑やかだったのだろうか・・
目的のバー梅邑はこの薄暗い繁華街の入口の古びた建物の2階である。

怪しげな通路に入る。

食べログという21世紀の便利なツールが無ければ一元客は絶対に到達しないと断言できる近来稀に見る場末感である。(; ̄皿 ̄)・・汗・・
店に入る前からワクワクするのは久しぶりですな。

一階のドアを開けると在るのは階段だけ。 この見事に無駄な空間がまず堪らん(汗)
細くて薄暗い階段を登ると小じんまりとした、それでいて意匠他に優る何とも素敵なバーが現れた。
カウンターの内側では70歳は間違いなく超えているであろう老バーテンダーがカウンター席に座っている二人の妙齢の御婦人のカクテルを作っている最中だ。

ウ~ム、いきなりシブいシチュエーションではないか。
当然カウンター席に座る。
それにしてもイイ店ですなあ。 これは。
上野のESTを彷彿させる材木の良さを前面に出したケルティックな雰囲気。
ESTが角材をそのまま使っているのに対して、こちらは表面に全て細工が施されている分より手が込んでいる。

バックバーに使用している木材の太さが堪らんね。 ボトルは整然と並べられ、グラスは当然ピカピカ。 こんな素敵なバーは滅多に御目にかかれません。
まずはクソ暑い一日に敬意を表してジントニックを。

デカいグラスですな(笑)
夏は炭酸系が美味しいですね。 中々美味しいですね。
二杯目はモスコミュールを。
三杯目はブラッディメアリー。

齢を取ったバーテンダーの作るブラッディメアリーは口に合うことが多い。 期待していた通りデカいグラスで登場する。
カクテルの味そのものは普通だが惜しみなさがいい。 三杯ともチューハイ並のグラスにナミナミと注いでくれる。
店を作って40年。 奥様は7年前に旅立たれたそうだ。
77歳のマスターには得も言われぬ男の哀愁が漂っている。
それが崇高なる店の雰囲気と融合して実に味わい深い癒しの空間が醸成されている。

先客の御婦人方も心から満足しているように見受けられた。
卓越した技量を誇る新進気鋭のバーテンダーはもちろん素晴らしいが、人生の酸いも甘いも知り尽くした男の作る酒、醸し出す雰囲気というのもまた格別である。
沼津の「梅邑BAR」 実に素晴らしい店でした。

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沼津の繁華街の一つ仲見世通りを通り過ごして暫し南下。 徐々に人通りが少なくなる。
地方都市の盛り場独特の活気の無さがむしろ艶っぽい。 このマイナスなワクワクする感じは人口30万以上の都市では中々味わえない。
しばらく歩くと赤い文字で「沼津銀座」と書かれた切ないアーケードが視界に入る。

昔は賑やかだったのだろうか・・
目的のバー梅邑はこの薄暗い繁華街の入口の古びた建物の2階である。

怪しげな通路に入る。

食べログという21世紀の便利なツールが無ければ一元客は絶対に到達しないと断言できる近来稀に見る場末感である。(; ̄皿 ̄)・・汗・・
店に入る前からワクワクするのは久しぶりですな。

一階のドアを開けると在るのは階段だけ。 この見事に無駄な空間がまず堪らん(汗)
細くて薄暗い階段を登ると小じんまりとした、それでいて意匠他に優る何とも素敵なバーが現れた。
カウンターの内側では70歳は間違いなく超えているであろう老バーテンダーがカウンター席に座っている二人の妙齢の御婦人のカクテルを作っている最中だ。

ウ~ム、いきなりシブいシチュエーションではないか。
当然カウンター席に座る。
それにしてもイイ店ですなあ。 これは。
上野のESTを彷彿させる材木の良さを前面に出したケルティックな雰囲気。
ESTが角材をそのまま使っているのに対して、こちらは表面に全て細工が施されている分より手が込んでいる。

バックバーに使用している木材の太さが堪らんね。 ボトルは整然と並べられ、グラスは当然ピカピカ。 こんな素敵なバーは滅多に御目にかかれません。
まずはクソ暑い一日に敬意を表してジントニックを。

デカいグラスですな(笑)
夏は炭酸系が美味しいですね。 中々美味しいですね。
二杯目はモスコミュールを。
三杯目はブラッディメアリー。

齢を取ったバーテンダーの作るブラッディメアリーは口に合うことが多い。 期待していた通りデカいグラスで登場する。
カクテルの味そのものは普通だが惜しみなさがいい。 三杯ともチューハイ並のグラスにナミナミと注いでくれる。
店を作って40年。 奥様は7年前に旅立たれたそうだ。
77歳のマスターには得も言われぬ男の哀愁が漂っている。
それが崇高なる店の雰囲気と融合して実に味わい深い癒しの空間が醸成されている。

先客の御婦人方も心から満足しているように見受けられた。
卓越した技量を誇る新進気鋭のバーテンダーはもちろん素晴らしいが、人生の酸いも甘いも知り尽くした男の作る酒、醸し出す雰囲気というのもまた格別である。
沼津の「梅邑BAR」 実に素晴らしい店でした。

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